Windows11非対応の古いパソコンを

Windows 10 サポート終了

2025 年 10 月 14 日以降Windows 10 以前のOSはマイクロソフト社からセキュリティ更新や修正プログラムが提供されなくなり、インターネットに接続して使用していると様々な脅威にさらされます。3台の古いパソコンは全てWindows11非対応機種(CPU:Intel第3世代〜第6世代)です。Windows以外のOS(Chrome OS FlexやLinux)への変更を検討(2024年10月)します。

Linuxに挑戦

Chrome OS Flexをインストールしましたが動作が重いのでLinuxに変更。リナックスと聞くと台所まわりやトイレを想像するほどのズブのLinux初心者ですが、Lubuntuの様々なディストリビューションをWindows11非対応の古いパソコンにインストール。その前に、周辺機器がLinuxに対応していない可能性もあるので、メインパソコン用にWindows11パソコンを1台中古で購入し、データを移行して、音楽や映像など舞台関係のソフトウェアが稼働することを確認します。

Linuxのメリット・デメリット

Linuxは導入コストがかからない、低スペックの古いパソコンでも使える、4GBメモリでも軽快に動くというメリットがある一方、Microsoft Office(ワード・エクセル)やPhotoshop・イラストレーターなどAdobeのソフトウェアは使えません。Linuxでも、WordやExcelと同様のソフト(LibreOffice)がありますが、Wordのレイアウトが崩れたり、ExcelでVBAやマクロを組んでいる場合は正常に動作しないでしょう。

ブートドライブ作成

WindowsパソコンでLubuntuオフィシャルサイトからISOファイルをダウンロードし、「balena Etcher」や「Rufus」でインストールメディアUSBメモリを作成。LinuxをインストールするWindows11非対応パソコンにUSBメモリーを挿し、USBから起動するようにBootの順番を変えて、インターネットで解説されている様々なサイトで確認しながらインストールします。

ターミナル(端末)でアップデート

ダウンロードしたISOファイル後にバグなどの修正が行われているようですので、インストール後「Ctrl」と「Alt」と「T」キーを同時に押してターミナル(端末)を起動し、以下のコマンドを入力してアップデートします。

sudo apt -y update && sudo apt -y upgrade && sudo apt -y autoremove

日本語入力

Lubuntuは画面上は日本語で表示されていますが日本語入力ができません。キーボードの[半角/全角]キーを押して日本語入力できるようにするには、ターミナル(端末)でコマンド「sudo apt install fcitx-mozc」を入力して「Fcitx」と「Mozc」をインストールして再起動しないといけないようです。ここが最初の関門でしたが、Windows10サポート終了にあわせて公開されたZORIN OS 18は「Fcitx」と「Mozc」をインストールしなくても日本語入力できます。

Google Chrome インストール

Google Chromeのサイトでdeb(Debian/Ubuntu用)をダウンロードしてインストールしようとしましたができません。インターネットで調べたらターミナル(端末)でコマンド入力しないとGoogle Chromeはインストールできないようです。これがLinuxの第2の関門でした。ダウンロードフォルダに「google-chrome-stable_current_amd64.deb」があることを確認して、ターミナル(端末)でインストールします。

Linuxファイアウォール

インターネットで調べたらLinuxには「Gufw」というファイアウォールがあるようです。Linuxにもファイアウォールは必要のようです。ターミナル(端末)を起動して「sudo apt install gufw」、「sudo gufw status」でインストールして、「gufw」で起動。Gufwの設定を「ON」にすれば、アイコンがグレー表示からカラー表示になるようです。

Linuxアンチウイルスソフト

Linux用のアンチウイルスソフトをネットで調べると「ClamTK」というアンチウイルスソフトがあるようなのでインストールし、コマンドを入力してアップデートを実行します。アクセサリーからClamTKを開き、スケジュールをクリックして、アンチウイルスソフトのシグネチャと、スキャン時刻をそれぞれ設定します。

ZORIN OSに変更

Lubuntuをしばらく使ってましたが、何故か動作が重くなってきたので他の軽量Linux、「ZORIN OS」をインストールしてみます。今まで、Windowsはイヤというほど再インストールしましたが、OSやアプリケーションを再インストールして周辺機器を認識させるには長い時間を要します。それに比べてLinuxはインストールに要する時間も短時間ですみます。これもLinuxのメリットです。

プリンター

Linux(Zorin OS)にはプリンタードライバーがインストールされていることが多いので、ドライバーをダウンロードしなくてもインストールできます。Wifi接続でもつながりますが、パソコンにプリンターケーブルでローカル接続した方が確実です。プリンターの電源を入れ「プリンターを追加」ボタンを押せばプリンターが認識されます。

スキャナー

それぞれのメーカーサイトから各Linuxのディストリビューションにあったスキャナードライバーをダウンロードするよりも、ドキュメントスキャナ(Simple Scan)をインストールする方がJPEGでの保存もできますし、操作も簡単です。Simple Scanは、JPEG、PNG、PDFで保存できますがTIFFで保存できないので、紙の裏地が写るのが難点です。

ソフトウェアの更新

デスクトップ画面左下にあるZORIN OSのスタートボタン→システムツール→ソフトウェアで「ソフトウェアの更新」というダイアログが開くので、左下の「設定」を押し、「ダウンロード元」を「日本のサーバー」に変更します。ソフトウェアをアップデートします。

 

ZORIN OS アップデート

アップデートのタブを開いて「アップデートの自動確認」を「毎日」に、「セキュリティアップデートがあるとき」を「ダウンロードとインストールを自動的に行う」に、「その他のアップデートがあるとき」を「すぐに表示」に。アップデートがあればデスクトップ上に表示されます。

 

復元ポイント 設定

Time ShiftはWindowsの復元ポイントのようにOS不調時に復元するソフトウェアですが、ZorinOSでは標準でインストールされないので、コマンド操作でインストールします。「スナップショットの場所を選択」の画面でローカルにインストールするとパソコンが起動できなくなった時に対応できないので、外付けHDDや外付けSSD を選択してシステムが起動できない場合でも対応できるようにした方が良いでしょう。

デュアルブート

Windows11非対応ノートパソコン(2017年購入、CPU:インテル第5世代、OS:Win10)をLinux(ZORIN OS17.3)とWindowsのデュアルブートにしました(2024年11月)が、2025年10月14日のWindows10サポート終了に伴いリリースされたZorin OS 18をインストールした際に誤ってWindows10を消してしまいました。舞台音響用のソフトウェアがLinuxでは動きません。Windows10を再インストールし、Zorin OS 18をWindows10とは別のパーティションに再インストールして復旧できました。

Windows やめて半年

WindowsをLinuxに変えて半年が経過。LinuxではMicrosoft Officeに相当するLibreOfficeという無料のソフトウェアが使えますが、凝ったレイアウトで作成しているWordはレイアウトが崩れます。ExcelでマクロやVBAを使用している場合も再現できないでしょう。Microsoft OfficeやAdobe製品にこだわる方は高いお金を払ってWindows11に買いかえるしかないでしょうが、それ以外の方はLinuxを検討してみてはいかがでしょうか。SDGs。古いパソコンを救えます。

ゴミ箱

ZORIN OSはデフォルトではデスクトップ上にゴミ箱がありません。スタート→Zorin Appearance→デスクトップをクリック、デフォルトでOFFになっている「デスクトップにアイコンを表示する」をONにして「ゴミ箱」にチェックを入れると、デスクトップにゴミ箱が表示されます。スタートボタン→ホーム→ゴミ箱からゴミ箱を空にできます。

WifiとBluetooth

Linux(ZORIN OS)をインストールしたWindows11非対応の古いデスクトップパソコン(CPU:インテル第3世代)にはWifiもBluetoothもないので、アダプター(ドングル、Wi-Fi+Bluetoothレシーバー)を購入して、悪戦苦闘の上何とか接続に成功しました。Linuxは購入した周辺機器が認識されない可能性が高いのでLinuxに対応しているかどうかを確認した上で購入するのが無難です。

ZOOM設定

ZORIN OSのソフトウェアからZOOMを検索しインストール。Bluetoothスピーカーを接続して音が出ることを確認して、マイク内臓Webカメラを接続した所、スピーカーから音が出なくなりました。スピーカーの取扱説明書を見るとこのスピーカーはマイク機能もあったため、OSが音声入出力デバイスを自動的に切り替えようとした際にマイク機能がついたWebカメラと競合が発生、元々接続していたBluetoothスピーカーとの接続が切れたようです。

Bluetoothつながらない

LinuxでBluetoothを利用するには「sudo apt-get install bluez -y」でBlueZをインストール。「sudo systemctl enable –now bluetoothctl」でbluetoothctlを有効にし、インストールされていない場合は「sudo apt-get install bluez」のコマンドを実行。「sudo systemctl daemon-reload」 でsystemdの設定を再読み込み。「sudo systemctl restart bluetooth.service」 でBluetoothサービスを再起動。「bluetoothctl scan on」で近くのデバイスをスキャンだそうです。

意外と軽くない

軽いと言われるZORIN OS Liteエディションをインストールしてみたが、あまり軽くない感じです。ZORIN OSより少しメモリー消費が小さいですが、アイコンが多すぎてゴタゴタしてる感じです。DistroWatchというサイトが人気のディストリビューションのランキングを出していますので、ZORIN OS以外を探してインストールしてみます。

Linux Mintをインストール

Windowsの再インストールは大変な労力と時間が必要ですが、Linuxは短時間で全て終わります。今回はZORIN OS LiteをLinux Mintに変えてみました。Linuxは気楽に他のディストリビューションに変更できるので自分にあったディストリビューションを探すことができます。ターミナル(端末)にfreeコマンドを入れてメモリーの消費量を見ると、少しばかりZORIN OSより消費量が少ないようです。

SSDが壊れる

Windows非対応パソコン(2016年製、インテル第6世代CPU、ストレージはSSD)のデスクトップパソコンにLinux Mintをインストールしたら、デスクトップ上にエラーメッセージが。ディスクの内容を見ると「しばらくするとディスクが故障する可能性があります」と赤字で表示されています。ある日突然壊れるWindowsに比べて親切なのか?それともLinuxをインストールしたから壊れたのか?

SSD換装

Linuxからの「しばらくするとディスクが故障する可能性があります」との警告を受けてSSDを購入、インターネットの情報を見ながら換装しました。2016年製のWindows11非対応パソコン(インテル第6世代CPU)が蘇りました。

 

WIndows11 25H インストールエラー

Windows11非対応の古いパソコンを捨てるのはもったいないので全てLinuxにしましたが、残念ながらLinuxでは稼働しないソフトウェアもあるので、1台はWindows11に対応するパソコンを購入して使用していました。2025年10月、Windows11の大型アップデート(25H2)が配布されたのでインストールしようとしたら、エラーコード「0x800f081f」が出てインストールできません。

Zorin OS 18 インストール

Windows 10のサポート終了(2025年10月14日)に合わせて、LinuxのディストリビューションZorin OS 18が2025年10月14日に正式リリースされました。現在、Zorin OS 17.3 Coreを使っていますがZorin OS 18にアップグレードします。Zorin OS 18は「Fcitx」と「Mozc」をインストールしなくても日本語入力ができるようです。

BIOS設定を元に戻す

デュアルブートしていたWindows11非対応パソコンにZorin OS 18をインストールしようとし、誤ってZORIO OS 18を上書きしてWindows10を消してしまいました。これではWindows上でしか動かない音響用ソフトウェアが使えません。困りました。おまけにBIOSまで設定を変えてしまったようです。悪戦苦闘の末、3日間かけて何とかデュアルブートに戻すことができました。冷や汗、冷や汗。

複数以上のOSをひとつのメモリスティックに

OSを再インストールする時、いちいち、そのOSのサイトからダウンロードしてインストールする待ち時間がもったいないので、各OSのISOファイルをひとつのUSBメモリスティックにまとめて全部ダウンロードできるVentoyというソフトウェアがあるようです。Linuxのディストリビューションをまとめてひとつのメモリスティックにダウンロードしておいて、必要なときにそのメモリスティックをパソコンに挿入してBIOS画面でブートさせて行く方法もあるようです。

ターミナルでのエラー処理

Linuxでターミナル(端末)を起動して、アップデートとアップグレードするコマンドを入力して実行しても、ずっとエラー(保留)が出ています。「放置していても、その内、別のアップデートとアップグレードをしていれば解決するかも」などと楽観的に思ってましたが、長びくのでGeminiに相談しました。何とかエラー(保留)が解決できました。