劇団新波 第25 回公演「Atomic phantom」

作・演出:加藤孝明

上演作品名:「Atomic phantom~あとむの幻影~」

カンパニーとよばれる謎の組織から、若い男女が逃亡した!

北九州演劇祭参加公演

日時:2003年10月4日(土)14時・19時、5日(日)14時

上演時間:90分

会場:北九州芸術劇場 小ホール(福岡県北九州市)

出演:ユリ/沢田/赤松美花、未央/阿部/山中美穂、社長/加藤孝明、ボス/神田卓也、直人/中須賀淳人、新井/Yukie、他

公演案内チラシ

 

 

 

 

 

ストーリー

自社に科学者2人を擁し、特殊技術を開発し続けることで何とか経営を維持していた零細企業「あけぼの化学工業」も、昨今の消費不況から経営不振にあえいでいる。ここで画期的新商品、新薬品を開発しないと倒産することが目に見えている。それを恐れた科学者の1人(新井)が、謎の組織に、アメリカで盗まれた遺伝子情報が入ったディスクを盗むよう依頼する。
カンパニーという窃盗グループから2人の男女(直人、未央)が逃亡した。カンパニーのボスから、2人を捕まえるよう追っ手として仲間(ユリ、サチ)が派遣される。追っ手につかまった2人は、カンパニーのボスが、メンバーに秘密で、裏で組織を利用し、私腹を肥やしている、そんな犯罪に手を染めたくないから逃亡したことを告白。それを知らされたユリとサチは、組織を裏切った直人と未央の真意を確かめようと、未央を人質に取り、カンパニーの金庫からボスの背信的行為を裏付けるディスク(証拠)を直人に取って来ることを命じる。
カンパニーの金庫に侵入した直人は、金庫の中に、見たこともないような大金と、数枚のディスクを発見する。
カンパニーの金庫からディスクを奪った直人が、カンパニーから出たところでボスと遭遇。金庫から奪ったディスクを返すよう迫られるが、異変に気づいた直人は、とっさに別のディスクとすり替え、それを渡すことで、何とかその窮地を逃れることができた。
ディスクを見るメンバー。そこに、映し出されたのは、A・T・G・Cの羅列……遺伝子の塩基記号だ。だが、何か違う。よく見ると、特異的な塩基配列をしている。直人が、カンパニーの金庫から奪ったディスクに入っていたのは、双子の遺伝子だった。ハードボイルドタッチで描く、逃走劇。