「Atomic Phantom 〜あとむの幻影〜」稽古場日記  2003年

2003年5月某日 初見(しょけん)
  いよいよ今年の台本の初見となったこの日。みんなワクワクドキドキの瞬間です。
 それに対して、「まだ迷ってるとこが多くてキャストの関係をあれこれ考え考えだから
 ちょっとだけど、読んでみよう。」と、テレ汗、ひや汗の加藤。 オリジナル台本の苦闘ですな。
 さすが初見。さっそく末次の漢字シリーズも飛び出すわ、富田がテンション上げるわ、で、盛り上  がったとこで・・to be Continued
富田 「続きはcoming soon」
中須賀 「もうすぐ」
加藤 「ええっ!?」
赤松 「いやいや tomorrowやろ。」
加藤 「ぎょえっ!!」


2003年6月某日 半立ち稽古(?)
 今年の台本の決定稿が配られたこの日。
加藤 「みんなー、お待たせしましたねえ。ボクも頑張ってはいるんです。」
中須賀 「弱気やー。」
 とても弱気な作者である。 とりあえず、通して読んでみる。
加藤 「もうこれで、このシーンは決定だから。」
全員 「ほほう。」
加藤 「んじゃ、動いてみようか。」
全員 「ええーーっっ!」
加藤 「段取り段取り。」
中須賀 「ってことは半立ちってことー?!」
山中 「いきなりですかぁ?」
加藤 「台本に書いてあるやろ。とっととやるよ。」」
神田 「強気や。」
赤松 「弱気なんか強気なんかわからん。」
 そして、ザーッと位置を決めながら・・
加藤 「はい、じゃ、テストー!」
全員 「なにーーーっっ!!」
加藤 「段取り、テストー、本番。」
 それは映画の進行じゃないか!
中須賀 「オレら舞台なんだからぁ。」
山中 「テストーまではいいけど、いきなり<本番ー>はやめて下さいよお。」
 そうです。舞台の本番は1回かぎりの真剣勝負、撮り直しはできないんだから・・。
 映画『ロボコン』に出演して、映画人になってる演出。戻ってきてくれー、舞台の世界へ。

 去年より1ヶ月早い公演日になにしろ、時間のない今年。いきなり半立ちくらいの勢いでいった方がいいかもしれない。   


2003年8月某日 稽古場レポート@                                      
 梅雨も明け、蒸し蒸しの夏がやってきた。稽古場の中より廊下や外の方が涼しい季節がやってきた。中須賀がずっと立っていた下手前に汗の池が出現。中須賀はモップを取ってきて
神田/おっ、きたねぇ、モップの季節が。
中須賀/拭いとかんとすべるからね。
赤松/そう。自分の汗で自分がすべるからね。
 と汗だくでモップがけ。
 「ストップー!」と、シーンを止めた演出 加藤。
加藤/えーっと何を言おうとしたんだっけ。
SE橋本−ビボビボビボビボ・・・・
神田/加藤コンピューター、ロード中!ロード中!
SE橋本−ピロリン!
神田/ん。思い出した。
加藤/そう、そこの動きが気になったんよ。
 あまりの暑さに頭の中の整理がつかない加藤に、ナイスな橋本の効果音が入って、なごむ稽古場。

←何してるのか?
遊んでいるわけでも、変な集まりでもない。
これも重要な稽古なのだ。
何故かは本番を見たらわかります。ふふふ。


2003年9月某日 おいらの街の取材                                     
 9月号でも掲載していただいている北九州マガジン『おいらの街』のTさんが10月号の特集(?)の取材にいらしてくれました。
 記者さんを迎えた稽古場・・・また一段と暑い。 (すみませんって感じ)
加藤/まずは、お飲み物でも買ってきて差し上げて。
中須賀/じゃ、俺、コーヒー。
神田/おまえは違うやろ。
赤松/私、ビールで。
神田/飲むんかいーー!
 なんて、盛り上がりながら・・・
← まず、取材を受ける山中。
T/見どころはどこですか?
山中/うーんと・・・どうですかねぇ、みかさーん。
赤松/うーん、言ってしまうとネタバレになってしまうのでどこまで言えばいいかしらねえ。
山中/ひとことではとても・・・。
赤松/照明と音響と役者の三つ巴の怒涛のクライマックスってとこかな。そして、お客様のパワーが一体となる瞬間。
T/お客様ですか。
山中/舞台の上からも感じるんですよ。そしたら、役者もノッてくるし。
赤松/劇場の空気が一体になる感じ。

これは、ナマでその会場にいた人でしか共有・共感できないものですな。

← そして、加藤も。
取材しているTさん、大爆笑。どんな時でも笑いをとることを忘れない。さすが団長だぁ。でも、取材はちゃんと進んでいるのだろうか・・・?

そして、最後まで稽古にお付き合い頂いたTさん。
後半のシーンの稽古も見ていたTさん的にはかなり、ネタバレ状態のはず・・・。ありがとうございました。


2003年9月某日 おにぎにぎ                                          
 新波の稽古は、みんなの仕事が終わっての夜からがほとんど。稽古時間が長い日は晩ごはんが微妙になるので演出様、みずからおにぎりを作ってきてくれる。気配りの作・演出様なのだ。

← 今年一番人気の具
「ねぎしらすにぎり」のネギを切っている演出様。

◆◆◆◆「ねぎしらすにぎり」レシピ◆◆◆◆
@ ネギを小口切りにする。
A しらすとネギをごはんに混ぜ
しょうゆをタラリ。量は気分次第。
以上、後はにぎるだけ〜。

↓にぎにぎしている演出様。

今日もみんなのために心をこめてにぎにぎ。



そして、出来上がり〜







ふんがっ ふんがっ ふっがーっ!


おまえが食べとんかいー!!

まずは味見からでした。

そんな演出様の心のこもったおにぎりとお茶(お茶はもちろん「加藤茶」)で、水分補給しながら、
シーンの合間や休憩で食事をとりながら稽古にはげんでおります。