「ピーターマン」稽古場日記
5月某日 初見(しょけん) 今年の公演、作・演出の赤松はあせっていた。 例年に比べて本番の日程が早い。 とにかく稽古に入れるだけの台本を みんなに渡さなければ・・・と。 音響、衣装、情宣も早め早めに準備をしていかなければ・・・と。 そして、初見の日。※初見とは、役者が初めて台本を見て読む。 作家から言えば、初めての客に披露する感覚でもあり、この日、役者の感性とセリフが初めて出会う日でもあるので、作品を見る上で重要な日になるのです。 例年、芝居創りの過程としては、本読み→半立ち→立ち稽古→通し稽古 と進んでいくのだが、初見の日にして、半立ちをしようと言い出した赤松に 役者たちはどよめいた。なんなら音も入れようという勢いだ。 イメージもキャラもわからないまま、「上手から出て」などと言われるわ、 読みもダメ出し入るわで、大わらわ・・・。 その後、赤松は反省した。 私の頭の中にあるイメージがみんなに見えるわけではない いつも通りの工程をふんでいこう・・・と。・・でも、ちょっと早めでね。 そんな船出をした今回の「ピーターマン」・楽しい芝居に仕上げたいと切に思っています。 応援して下さいね!! |
7月某日 暑さのせいじゃない 今年も暑い。 稽古場も暑いっす。 とあるシーンのこと。 海賊たち/お頭ー。 ・・前へ進み出る加藤、セリフを言うかと思いきや 加藤/あっ、俺の番や。セリフなんだったっけ。 と、台本へ走りよる加藤。 全員/わからんのかいーー! 山中/今の2歩はなんだったの。 赤松/セリフわかってんだと思って待ったさ。 暑さでボーッとしてたのではない。どこか違う世界に行ってた・・よ。 また、とあるシーンのこと。 ピーターマンというおじさんと主人公の話で、「おじさん」と呼ぶことが多い末次・・だが。 末次/どうせ私は、おじ・・ 全員/えーっ?! 山中/おじさんだったのー? 宮野/「おじ」って・・。 橋本/おじさんとおじさんの話なん? 末次/違う、間違ったの。 赤松/そこは間違っちゃいけんやろ。 根本からストーリー変えないけんやん。 暑さのせいとは言わせないわよ。 これから稽古も稽古場もヒートアップしていくとは思いますが、 水分補給をしながら頑張っていきます! |
8月29日 北九州演劇祭オープニングイベント いよいよ、北九州演劇祭が開幕。オープニングイベントが開かれ、PRパフォーマンスやパレード、ちらし配りに行ってきました。 心配してた台風も前日から足踏みをしてくれて無事、全工程をできて 盛り上がってきました。 リバーウォークミスティックコートでのPRパフォーマンスでは、ダンスとさわりのワンシーンをストーリーと合わせて登場人物の紹介を行いました。 後日、新聞に神田のパフォーマンスの写真が掲載された。 そして、街頭をパレードへ出発。 道行く人「ピーター・・・マン?なの?」 新波「はい!」 と、やはり(?)パンが有名なだけに興味を持っていただけたようで、 エスカレーターの上から「ピーターマーン」と声をかけられたり 「あっ、海賊だあ」と指を指さされたり 「ちらし下さーい」と言ってくれる人がいたり 子供達にピーターこと神田が取り囲まれたりと、今までになく反響が大きかった。 赤松/しめしめ。狙いどおり。 ピーターパンでなく、ピーターマンの物語はどんな展開を見せるのか! その答えは会場にて〜!! |
9月某日 稽古も追い込み 通し稽古に入って、いよいよ、本番モード。 ピーターの顔色も変わってきたぁぁ。 床にできる汗の点々も増大。(決して冷や汗ではない・・) 衣装も微調整が進む。 今回はとってもカラフルなポップな感じの衣装でーす。 ←海賊たちの息も合ってきたぁぁ。 白熱する稽古シーンの1コマ。→ 気が入ってます。 なかなかいい舞台になりそうな手応えを感じつつ、仕上げの段階にきています。 あとは、お客様の気が入って完成! |
・・・9月某日 会場入り&LoveFM出演・・・ いよいよ本番の会場となる、スミックスホールESTAに搬入。 舞台が出来上がり、照明も仕込み、スモークの匂いもたちこめてきた。 あとは役者が板の上で暴れまくる(?)のを待つばかり。 ←照明も調整が続く。 そんな中、天神岩田屋にあるLOVE-FMの「ROLLING KYUSYU」 という番組に、 出演させていただくことになり 奴らは福岡へ出発した。 突然の豪雨に視界真っ白の中、事故のための渋滞にも巻き込まれながら ひやひやでついたそうな。 ←インタビューされてるのかな? ↑スタジオの様子。 LOVE-FMスタッフのみなさまありがとうございましたぁぁぁ! そしていよいよゲネプロ (衣装・照明・音響と本番通りにするリハーサルのこと)・・楽しみです。 |